債務整理分野を扱う司法書士法人のオウンドメディアにおいて、ライターの採用から制作進行管理、記事の編集・公開までを担当しました。
たじみゆ当初はライター不足や納期管理の課題により、月30本の記事公開目標を達成できていない状況でした。
そこで、ライターの採用による制作体制の強化に加え、進捗管理の仕組みを整備。既存の運用方法を活かしながら、安定的に記事を公開できる体制づくりに取り組みました。
その結果、2024年1月から約2年半にわたり、月30本の公開ペースを維持しました。
本記事では、制作体制の改善に向けて実施した施策と、運用上の判断・工夫をご紹介します。


案件概要と担当範囲
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント | 司法書士法人(債務整理分野) |
| 対象メディア | 債務整理に関する情報を発信するオウンドメディア |
| 支援期間 | 2023年11月〜2026年夏ごろ |
| 主な課題 | ・ライター不足 ・記事公開目標の未達 |
| 制作体制 | 既存3名を含む8名のライター体制 |
| 公開目標 | 月30本 |
| 担当業務 | ・ライター採用 ・制作進行管理 ・キーワード選定 ・構成案作成 ・記事チェック ・WordPress入稿 ・SEO改善施策の実装 |
本案件では、記事制作に関する実務だけでなく、ライターの採用や制作体制の整備も担当しました。
SEO施策については、キーワード選定や構成案作成に加え、外部のSEOコンサルタントによる提案をもとに、既存記事のリライトや内部リンクの改善なども実施しています。
課題:ライター不足と納期管理のばらつきで、月30本の公開目標が未達
当初、クライアントのオウンドメディアでは月30本の記事公開を目標としていましたが、ライターの人数が不足しており、目標本数を安定的に確保できていない状況でした。
また、記事の納期は各ライターが主体となって管理する運用方法を採用していました。
ライターが自身の稼働状況に合わせて執筆を進められる一方、納品時期にばらつきが生じ、月ごとの公開本数を安定させにくいという課題もありました。
こうした状況を踏まえ、制作体制の改善にあたっては、既存の運用方法を全面的に変更するのではなく、ライターの増員によって制作量を確保するとともに、ディレクター側でも進捗状況を把握できる仕組みを整える方針としました。
施策①:ライターの採用・増員で制作体制を強化
月30本の記事公開に必要な制作量を確保するため、2023年11〜12月にライターの採用活動を実施しました。
求人サイトへの募集掲載から応募者対応、面接、採用までを担当し、既存の3名を含む8名のライター体制を構築しました。
執筆経験だけでなく専門分野への適性や稼働状況を確認
採用にあたっては、ライターとしての経験年数やオウンドメディアでの執筆経験に加え、債務整理分野の専門知識を学ぶ姿勢も重視しました。
債務整理に関する記事では、制度や手続きを正確に理解し、読者にわかりやすく伝えることが求められます。
そのため、執筆経験の有無だけで判断せず、専門性の高いテーマに継続して取り組めるかという視点でも確認しました。
また、月間の執筆可能本数に加え、お盆や年末年始、長期休暇中など、通常より稼働が少なくなる時期がないかも面接時に確認しました。



記事公開を安定して継続するには、通常時の執筆可能本数だけでなく、年間を通じた稼働状況も把握しておく必要があると考えたためです。
クライアントの意向と採用状況を踏まえて募集期間を判断
採用活動では、求人文の内容や面接日程、面接で確認する項目などをクライアントに共有しながら進めました。
クライアントには採用活動をできるだけ短期間で終えたいという意向がありました。
そのため、採用状況を踏まえ、求人広告の掲載期間を延長する必要はないと提案しました。
結果として、約2か月間で必要なライターを確保し、月30本の公開目標に向けた制作体制を整えることができました。
施策②:制作進捗の可視化と記事ストックの確保で安定運用を支える
ライターの増員に加え、月30本の記事公開を安定して継続するため、制作進捗の管理方法と記事の発注量を見直しました。
スプレッドシートで依頼状況・制作進捗を一元管理
記事の依頼状況や制作進捗、依頼済みのキーワードなどを一覧で確認できるスプレッドシートを作成し、随時更新する運用にしました。
従来のライター主導によるスケジュール管理は維持しながら、ディレクター側でも制作全体の進捗を把握できるようにしたことがポイントです。



ライターそれぞれの働き方を尊重しつつ、公開目標に対して制作量が足りているかを確認できる体制を整えました。
納期遅延を見越して記事ストックを確保し予約投稿で公開ペースを維持
ライターの人数を確保しても、納期の遅れや稼働状況の変化によって、予定どおりに記事が納品されるとは限りません。
そこで、月30本の公開目標に対して余裕を持った本数を発注し、完成記事のストックを確保する運用にしました。
発注数を増やすことについては、余剰分をストックとして活用できるメリットをクライアントに説明し、了承を得たうえで実施しています。
また、完成した記事はWordPressの予約投稿機能を利用して公開スケジュールを調整しました。
記事ストックと予約投稿を組み合わせることで、納品時期にばらつきがあっても、毎日1記事を基本とした公開ペースを維持しました。
施策③:品質基準の統一とフィードバックで複数ライターの記事品質を管理
月30本の公開ペースを維持するうえでは、記事の制作量だけでなく、品質を一定の水準に保つことも重要です。
そこで、納品された記事のチェックでは、読者にとってのわかりやすさや情報の整合性、記事全体の論理性を重視しました。
品質に影響する部分を優先し、必要以上の修正を避ける
記事のチェックでは、以下の内容を重点的に確認しました。
- 誤字脱字
- 記事間の情報の整合性
- サービスへの訴求
- 構成の論理性
- 情報の粒度
特に債務整理分野は専門性の高いテーマが多いため、情報の不足や説明のわかりにくさが読者の理解を妨げないよう意識しました。
一方で、ライターごとの文章表現の違いや言い回しなど、記事の品質に大きく影響しない部分については、過度な修正を避ける方針としました。



修正すべき箇所を見極めることで、必要な品質を確保しながら、編集作業が過度に増えないよう配慮しました。
共通する修正事項を蓄積しチーム全体に共有
記事のチェックで複数のライターに共通する修正事項が見つかった場合は、執筆時に意識してほしいポイントをスプレッドシートにまとめ、ライター全体が参照できるようにしました。
また、共有事項を追加・更新した際には、チャットで変更内容を周知し、次回以降の執筆で参考にしてもらうよう案内しました。
個別記事への修正指示だけで終わらせず、編集ノウハウを蓄積・共有することで、同じ指摘の繰り返しを減らし、チーム全体で記事品質を維持できる体制づくりに取り組みました。
SEOディレクション:記事制作から改善施策の実装まで対応
制作体制の管理と並行して、SEO記事のキーワード選定や構成案作成、記事チェック、WordPress入稿など、コンテンツ制作に関する実務も担当しました。
構成案の作成は一部ライターにも依頼し、複数名で記事制作を進めながら、納品された記事の内容や構成を確認しました。
また、新規記事の制作だけでなく、外部のSEOコンサルタントによる提案をもとに、既存記事の改善施策も実施しています。
具体的には、強調スニペットやGoogleの「AIによる概要」、関連する質問(PAA)など、検索結果での情報の表示方法を意識したリライトや、関連ページをつなぐ内部リンクの改善に対応しました。



SEOコンサルタントの提案を具体的な記事改善に落とし込み、制作・公開まで一貫して対応することで、SEO施策の実行面を支えました。
成果:月30本の公開目標を達成し約2年半にわたり安定運用
ライターの採用による制作体制の強化と、進捗管理・記事ストックの確保などの取り組みにより、2024年1月から月30本の公開目標を達成しました。
その後も、ライター主導のスケジュール管理を活かしながら、記事の発注・編集・WordPressでの予約投稿を継続。納品時期のばらつきに対応しつつ、安定的な公開ペースを維持しました。



この運用は、2026年夏ごろにクライアントが新規記事の公開を停止するまで、約2年半にわたって継続しました。
本案件では、ライターの増員だけでなく、制作進捗の可視化、記事ストックの確保、品質管理を組み合わせることで、継続的に記事を公開できる制作体制を支えました。
まとめ:既存の運用を活かしながら制作体制の安定化を支援
本案件では、ライター不足によって記事公開目標を達成できていなかったオウンドメディアに対し、ライターの採用から制作進行管理、品質管理、SEO施策の実装まで幅広く対応しました。
制作体制の改善にあたっては、既存の運用方法を全面的に変更するのではなく、ライターの自主性を尊重しながら、進捗の可視化や記事ストックの確保など、必要な仕組みを取り入れました。
オウンドメディアの安定運用には、制作量の確保だけでなく、進行管理や品質管理、公開スケジュールの調整など、複数の業務を連携させることが重要だと考えています。
アトリエつなぎでは、SEO記事の企画・制作に加え、ライター管理や記事編集、WordPress入稿、既存記事の改善など、オウンドメディア運用に関する実務を幅広く承っています。
記事制作体制の見直しや、継続的なコンテンツ制作・運用をご検討の際は、お気軽にご相談ください。




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