税務・会計分野のメディアで、新規記事中心の制作から、既存記事の改善へ重点を移す運用づくりを担当しました。
記事数の拡大に伴い、既存記事と重なるキーワードの選定が増えたことをきっかけに、ディレクターチームで運用方針の見直しを提案。ライターの役割分担や依頼・確認フロー、報酬設定を整えました。
本事例では、運用転換を提案した背景と、実際の依頼を通じてリライトを継続できる仕組みをつくった過程をご紹介します。

案件概要と担当範囲
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント | 税理士法人(名称非公開) |
| 対象メディア | 税務・会計分野のメディア |
| 支援期間 | 2024年5月〜現在 |
| 担当業務 | ・キーワード選定 ・ライターの進捗管理 ・記事チェック ・入稿 ・公開記事のリライト ・クライアントとの調整 |
| 管理規模 | 直接管理したライターは最大20名弱 |
| 運用体制 | 3名のディレクターで分担 |
各ディレクターが担当ライターを管理する体制の中で、私はテストライティングの合否判断や、メディア全体を見た重複テーマの確認、今後増やす記事ジャンルの提案も担ってきました。
技術的な実装が必要な場合は、テクニカルSEOやコーディングに強いディレクターへ相談し、分担して進めています。
記事数の拡大に伴い、既存記事との重複が課題に
クライアントは、約3,000記事の掲載を目指して新規制作を進めていました。
しかし、税務・会計に特化したメディアのため、記事数が2,000を超えた頃から、既存記事とテーマが重なるキーワードの選定が増えてきました。
キーワードは各ディレクターが随時選定しており、選定済み・制作中の記事を含め、全体の状況を把握している担当者はいませんでした。
たじみゆそのため、ディレクター間で似たキーワードを選ぶこともありました。
また、執筆依頼前にキーワードを改めて検索すると、クライアントの既存記事がすでに上位表示されているケースも増えていました。
新しい記事を作る前に、既存記事で検索意図に対応できていないかを判断する必要がありました。
記事同士の競合による順位低下を検証したわけではありませんが、こうした状況から、新規記事の追加だけでは成果を積み上げにくくなると考えました。
そこで、公開済みの記事の検索順位や問い合わせ導線を見直すことに、より力を振り向けたいと考えました。
リライトへの運用転換とライター体制の見直しを提案
ディレクター間の打ち合わせで、既存記事のリライトへ重点を移すことを提案しました。チームで検討した後、ディレクター全員でクライアントに説明しました。
同時期に、クライアントが依頼した外部SEOコンサルからも同様の提案があり、運用方針を見直す後押しとなりました。
方針変更に伴い、クライアントからの依頼を受け、ライターの振り分けも担当しました。
- 別の相続特化メディアへ移る方
- リライトを担当する方
- 契約を終了する方
上記のように振り分け、新規制作中心の体制を見直しました。
リライト担当者の選定では、以下のような項目を重視しました。
- 納品ペース
- 原稿の正確性
- 修正意図を理解して対応できるか
- 細かな調整を円滑に進められるか
リライトは記事ごとに修正範囲が異なり、依頼の時期や頻度も一定ではないため、こうした進め方に対応できることが重要だと考えました。
記事の順位と改善目的に応じて役割を分担
リライトを実施する際には、記事の状況に応じて改善目的を定め、修正内容と担当者を分けました。
上位記事はディレクターが問い合わせ導線を調整
検索上位の記事では、CV改善を目的に、CTAボタンの挿入や内部リンクの追加を中心に対応しました。
こうした微調整はディレクターが直接担当し、ライターへの執筆依頼は行いませんでした。
検索2〜3ページ目の記事はライターと本文を改善
検索結果の2〜3ページ目にある記事では、検索順位の改善を目的に、見出しの追加・削除・入れ替えやFAQの追加を行いました。
本文の執筆が必要になるため、ディレクターが依頼原稿を作成し、ライターへ修正を依頼しました。
依頼原稿の作り方は各ディレクターに委ねられていました。私の場合は、追加したい見出しとその意図を明記し、本文のたたき台を生成AIで作成。



そのうえで、ライターにファクトチェックと原稿の調整を依頼しています。
AIの出力をそのまま採用せず、人による確認・修正を工程に組み込みました。また、専門性が高い記事や全体的なリライトが必要な記事では、専門家による監修も依頼しました。
試行を経て、依頼・確認フローと報酬設定を整備
リライトへの転換にあたり、ライターへの依頼、記事チェック、必要に応じた専門家の監修、校了までの流れを整えました。
まずは、私の方で実際にライターへ依頼し、一連の手順に問題がないかを確認しました。
大きな変更は必要なく、微調整したうえでほかのディレクターに提案。チーム内で了承を得てからクライアントにも提案し、運用を開始しました。
報酬については、新規記事で採用していた文字単価から、修正量に応じた記事単価への変更を提案しました。



リライトには既存の文章の修正や見出しの入れ替えも含まれるため、文字数だけでは作業量を捉えにくいと考えたためです。
記事ごとに異なる修正範囲に対応できるよう、ディレクターが記事単価を設定する方式を提案しました。
リライトが月数本から月数十本へ増加
新規記事制作と並行していた2026年6月までは、3名のディレクター全体で進めるリライトは月数本程度でした。体制を整えた同年8月以降は、月数十本へ増えました。本数はいずれもチーム全体の概数です。
この増加には、新規制作を一旦停止し、既存記事の改善へ業務配分を変えたことも関係しています。
フロー整備だけの効果とはいえませんが、方針変更に合わせて依頼・確認・報酬設定を整え、リライトを継続する運用へ移行できました。



導入したフローは現在も使われており、大きな問題は起きていません。ライターへの報酬支払いも問題なく運用されています。
制作方針の検討から、日々の運用まで支援
今回の事例では、既存記事との重複に気づき、チームで運用転換を提案しました。
私自身もライターへの依頼を試し、変更後の業務を進めるための手順や報酬設定を具体化しました。
アトリエつなぎでは、記事の企画・執筆・編集に加え、ライターへの依頼やフィードバック、公開済み記事の改善、制作・運用体制づくりにも対応しています。
新規制作と既存記事の改善の進め方や、ライターへの依頼・確認方法にお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。




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