
士業事務所のオウンドメディアを担当しているけど、どんなキーワードを選べば良いのかな?



検索ボリュームやキーワードの種類など、よくわからない……
本記事では、上記のようにお悩みの人に向け、SEOコンテンツにおけるキーワードの種類や分類方法を紹介しています。
キーワードの分類方法には、①検索ボリュームで分類する方法や、②検索意図によって分類する方法などいくつかあります。
自事務所・法人のオウンドメディアのキーワード選定をする際には、複数の分類方法を掛け合わせて考えていくことが大切です。
本記事では、士業事務所・法人向けにSEOコンテンツにおけるキーワードの種類や分類方法を解説します。
キーワード選定とは何か、選定の流れについては、下記の記事で詳しく解説しているので、よろしければ併せてお読みください。


月間検索ボリュームによるキーワードの分類
SEOコンテンツにおいてキーワードは、ユーザーの検索意図を把握し、適切なコンテンツを提供するための重要な要素です。
特に、士業事務所・法人のWebサイトやオウンドメディアは、競合も多いため、戦略的にキーワードを選んでいく必要があります。
本章では、キーワードの分類方法の1つである「月間検索ボリューム」によって分類する方法を詳しく紹介していきます。
ビッグキーワード(月間検索ボリューム10,000超)
ビッグキーワードとは、検索ボリュームが非常に多いキーワードを指し、月間検索ボリュームが10,000超をビッグキーワードとすることが一般的です。
例えば、下記の手続きはビッグキーワードに該当します。
- 相続税(170,000)
- 債務整理(49,500)
- 弁護士 離婚(49,500)
ビッグキーワードは、月間検索回数が多く、様々なユーザーが関心を持つテーマともいえます。
しかし、競合が強く、検索意図の絞り込みが難しい場合もあるので、対策キーワードとして適さない場合もあります。



中小規模の士業事務所や、オウンドメディア運営を始めたばかりの士業事務所はビッグキーワードを狙うのを避けた方が良いでしょう
ミドルキーワード(月間検索ボリューム1,000〜10,000)
ミドルキーワードは、ビッグキーワードほど月間検索ボリュームは多くないものの、一定の検索数があるものです。
具体的には、月間検索ボリュームが1,000〜10,000程度がミドルキーワードに該当します。
- 相続登記 費用(6,600)
- 自己破産 弁護士 費用(1,900)
- 顧問弁護士(3,600)
上記のように、ミドルキーワードは2語以上の複合キーワードも多いため、ビッグキーワードよりも検索意図を絞り込みやすくなっています。
例えば、上記の例であれば「相続登記 費用」と検索するユーザーは、すでに相続登記の手続きを進めることを前提としており、その上で費用について知りたいと思っていると予想されます。



ビッグキーワードと比較すると、ミドルキーワードの方が、検索意図を満たせる記事を作りやすいともいえるでしょう
ロングテールキーワード(月間検索ボリューム1,000未満)
ロングテールキーワードとは、ミドルキーワードよりも月間ボリュームが少なく、月間検索ボリュームが1,000未満のものを指します。
- 相続登記 費用 安く(110)
- 自己破産 自分で(480)
- 顧問弁護士 費用 相場(70)
ロングテールキーワードは、3語以上で構成されるキーワードも多く、ミドルキーワードよりも検索意図が明確なものが多いでしょう。
検索意図がはっきりしている分、ユーザーも自分の悩みや疑問をはっきりと認識しており、CVに近い場合もあります。



ロングテールキーワードこそ、積極的に狙っていきましょう!
キーワードは検索意図によって4種類に分けられる
キーワードは月間検索ボリュームによる分類だけでなく、検索意図による分類も可能です。
- Knowクエリ(情報収集型キーワード)
- Doクエリ(行動型キーワード)
- Goクエリ(案内型キーワード)
- Buyクエリ(購入検討型キーワード)
キーワードを検索意図によって分類することで、ユーザーの導線設計やコンテンツ制作をしやすくなります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Knowクエリ(情報収集型キーワード)
Knowクエリは、ユーザーが知識や情報を得るために検索するキーワードです。
情報収集が1番の目的であり、まだ具体的なアクションを検討しているわけではないこともあります。
- 相続とは
- 遺言書 書き方
- 自己破産とは
KnowクエリはCVから遠いと思われがちですが、数が多い分、オウンドメディアやブログ記事のコンテンツにも適しています。



Knowクエリ単体ではCVにたどりつかなくても、CVを狙える記事に内部リンクでつなぐことも可能です
Doクエリ(行動型キーワード)
Doクエリは、ユーザーが何か具体的な行動を起こすために検索するキーワードです。
例えば、手続きを進める方法を調べたり、相談先を探したりする場合が該当します。
- 相続登記 申請方法
- 自己破産 相談 弁護士
- 遺産分割協議書 作り方
士業サイトのオウンドメディアやブログにて、Doクエリを選定する場合には、具体的な手続きの流れや相談方法を解説するコンテンツを用意するのが良いでしょう。
また、無料相談の案内や、問い合わせフォームへの導線を明確にすることで、コンバージョンにつなげることができます。



実務にかかわっていないと書けない部分まで踏み込めると、他の競合記事との差別化につながるはずです!
Goクエリ(案内型キーワード)
Goクエリは、ユーザーが特定のサイトやブランドにアクセスしたいと考えているときに検索するキーワードです。
士業事務所・法人の場合には、すでにその士業事務所・法人を知っており、公式サイトを探す場合などが該当します。
- 〇〇法律事務所 ホームページ
- □□税理士事務所 相談
- △△司法書士 口コミ
上記を見てわかるように、Goクエリで検索するユーザーは、すでにその事務所・法人に関心を持っています。
そのため、Goクエリで検索1位を取ることはもちろん重要ですが、併せて公式ホームページや無料相談のお問い合わせフォームなどを整えておくことも重要となってきます。



Goクエリのコンテンツ作成だけでなく、ホームページ全体や問い合わせまでの導線を整えておきましょう
近年では、Googleのアルゴリズムが変わり「〇〇事務所 最寄り駅」など場所を検索すると、検索上位にGoogleマップが表示されることも増えてきています。
そのため、MEOも併せて行っておき、Googleマップに事務所・法人を表示+検索1位で公式HP表示となるのが理想と覚えておきましょう!



口コミなどはMEOの方が対策しやすいこともあります
Buyクエリ(購入検討型キーワード)
Buyクエリは、ユーザーがサービスを購入・契約しようとしているときに検索するキーワードです。
士業事務所・法人の場合では、依頼を検討しているユーザーが複数の事務所・法人を比較検討している段階ともいえるでしょう。
- 相続登記 料金 比較
- 自己破産 弁護士 費用 相場
- 顧問弁護士 おすすめ
上記のクエリでコンテンツを作成する際には、検索意図を満たしつつ、自事務所・法人の差別化ポイントや強みを盛り込むことが重要です。



比較検討したユーザーがそのまま無料問い合わせに申し込むことも考え、CVまでの導線を作っておくことも大切です
その他のキーワードの分類方法・種類
先ほど解説した月間検索ボリュームや検索意図によって分類する方法だけでなく、下記の方法でもキーワードを分類可能です。
- お悩み系キーワード
- 単独・複合キーワード
- 地域キーワード
それぞれ詳しく解説していきます。
お悩み系キーワード
お悩み系キーワードとは、ユーザーが具体的な悩みや問題を解決したいと考えて検索するキーワードです。
士業の分野では、特に多くのユーザーがこの種類のキーワードを検索しており、SEO対策において重要な役割を果たします。
- 相続放棄 すべきか
- 借金返済できない 相談先
- 離婚 手続き どこに相談
- 相続税 お尋ね どうすればいい
上記のようなキーワードで検索するユーザーは、すでに悩みを抱えており、具体的な解決策を求めています。
そのため、検索意図(解決方法)を満たしつつ、自事務所・法人で悩みを解決できると伝えればCVも期待できます。



お悩み系キーワードは、月間検索ボリュームはそれほど大きくはありません
しかし、悩みがハッキリしていて深い分、CVへの距離が短いこともあるので丁寧にキーワードを拾っていきましょう。
加えて、お悩み系キーワードはツールなどで機械的に抽出することが難しく、選定に手間がかかります。
そのため、競合が少ないキーワードもあり、オウンドメディア運営開始直後でも上位表示されやすい点もメリットといえるでしょう。
単独・複合キーワード
キーワードは、単独(1語)で検索されるものと、複合(2語以上)で検索されるものに分類できます。
士業事務所・法人で狙うべきなのは「複合キーワード」です。
単独キーワードは①検索意図が読みにくく、②公的機関・金融機関が検索上位に表示されやすく難易度が高い傾向があるからです。
単独キーワードと複合キーワードの例は、それぞれ下記の通りです。
単独キーワードの例 | 複合キーワードの例 |
---|---|
・弁護士 ・相続 ・債務整理 | ・相続登記 費用 相場 ・自己破産 弁護士 東京 ・顧問弁護士 料金 比較 |
一見、単独キーワードは月間検索ボリュームが大きいため、検索上位されたらPVが見込めると思ってしまいがちです。



一見、遠回りに思える複合キーワードを丁寧に拾っていきましょう!
地域キーワード
地域キーワードとは、特定の地域名を含む検索キーワードです。
士業事務所・法人のSEOでは、ローカルSEO(地域SEO)の観点から非常に重要な要素となります。
- 相続登記 弁護士 東京
- 債務整理 相談 大阪
- 離婚相談 弁護士 名古屋
全国展開している大規模な士業事務所・法人でない場合、対応地域がある程度決まっているはずです。
地域キーワードで検索上位表示されれば、問い合わせや受任につながるユーザーを効率よく集められます。
加えて、地域キーワードはその地域に根ざした事務所・法人しかコンテンツを作成しない傾向にあり、競合も少ない場合があります。



オウンドメディア運営開始直後でも、積極的に狙っていきましょう!
士業事務所・法人がキーワード選定をする際の注意点
士業事務所・法人がキーワード選定をする際には、下記のことに注意しましょう。
- 1記事・1キーワード・1検索意図を意識する
- ビッグキーワードやBuyクエリばかりを狙いすぎない
- キーワード選定時にはCVの距離も意識しておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1記事・1キーワード・1検索意図を意識する
SEOコンテンツは1記事に対して、1キーワード・1検索意図を原則としています。
1つの記事に複数の検索意図を詰め込んでしまうと、結局何が言いたいのかよくわからない記事になり、ユーザー・Google評価が下がってしまうからです。
特に、近年では、検索意図が明確な1記事=1テーマとはっきりした記事の方が検索上位表示されやすい傾向があります。



関連情報も解説したい場合には、軽く解説+内部リンクでつないだ方が読者にとってもGoogleにとっても親切です
ビッグキーワードやBuyクエリばかりを狙いすぎない
SEOコンテンツを作る際には、月間検索ボリュームが大きいビッグキーワードやCVに近いとされるBuyクエリばかり狙わないようにしましょう。
- 競合が強いことが多い
- 検索意図が広すぎてユーザーを絞り込みにくい
- 「〇〇 費用」系のキーワードは価格競争につながりにくく、利益率が下がる恐れがある
オウンドメディアでCV・受任を取るには、ユーザーの心理プロセス(情報収集→比較→検討→決定)を意識しなければなりません。



Buyクエリは心理プロセスのうち「比較・検討」にあたります
オウンドメディアは、ユーザーに何度もメディアに訪れてもらい、心理プロセスの段階を経てもらうことを目的としています。
そのため、KnowクエリやDoクエリも用意し、ユーザーを教育しながらCVにつなげることを意識しましょう。
- Knowクエリ(情報収集)
- Doクエリ(具体的な情報収集)
- Buyクエリ(比較・検討)
- Goクエリ(決定)
キーワード選定時にはCVの距離も意識しておく
キーワードを選定する際には、単に検索ボリュームや競争の激しさだけでなく、コンバージョン(CV)までの距離も意識していきましょう。
ユーザーが検索したキーワードと、実際に問い合わせや契約に至るまでの段階の長さです。
先ほど解説したように、オウンドメディアにてユーザーは下記の流れで情報を集め、問い合わせ申し込みすることが一般的です。
- Knowクエリ(情報収集)
- Doクエリ(具体的な情報収集)
- Buyクエリ(比較・検討)
- Goクエリ(決定)



上記のクエリをバランスよくメディアに入れていくことが大切となってきます!
例えば、KnowクエリはCVまでの距離は遠いですが、様々なキーワードがあるので集客には役立ちます。
一方で、Buyクエリはキーワードがそれほど多くなく競合も強いことが多いので、検索上位表示や集客は難しいこともあるでしょう。
しかし、Buyクエリの記事を読むユーザーはCVまでの距離が近く、無料問い合わせに申し込む方が多いと予想できます。



Buyクエリ単独で上位表示することが難しい場合には、Knowクエリ→Buyクエリへと内部リンクでつなげる戦略が必要になってきます
オウンドメディアの運営が軌道に乗り記事数が増えてきたら、これまで作成してきたコンテンツのバランスは良いかも確認していきましょう。
士業事務所・法人のキーワードの種類についてよくある質問
最後に、士業事務所・法人のキーワードの種類について、よくある質問を回答とともに紹介していきます。
- SEO記事でキーワードはどこに入れるべきですか?
-
SEOコンテンツを作成する際には、キーワードをタイトルや見出し、本文などに入れていきましょう。
読者の検索意図を満たすコンテンツを作成すれば、自然とキーワードを含められるはずです。
「本文に〇回以上キーワードを挿入する!」などと意識する必要はそれほどありません。
- SEO記事でキーワードはいくつにすれば良いですか?
-
近年のSEOでは、自然にキーワードを含めるのが良いとされており、コンテンツの中に含めるキーワード数にそれほどこだわる必要はありません。
ただし、キーワードをまったく使用していないとGoogleが対策キーワードを理解してくれませんし、多すぎるとペナルティ対象になるリスクや、読者の読みやすさを損ねる恐れがあります。
- 選定したキーワードの検索意図を調べる方法とは?
-
検索意図を調べたいのであれば、選定したキーワードで実際に検索してみましょう。
実際に検索上位に表示されているコンテンツ=Googleが認識している検索意図だからです。
ロングテールキーワード・Knowクエリから狙っていきましょう!
士業事務所・法人がオウンドメディアを運営する場合には、キーワード選定が非常に重要になってきます。
ただし、士業関係のキーワードは競合が強いことも予想されるため、まずはロングテールキーワードやKnowクエリから狙っていくことが大切です。
コンテンツを定期的に作成・更新していく場合には、キーワードが枯渇してしまわないように注意しなければなりません。
キーワード選定の方法がわからない場合や、リソースを確保できない場合には、キーワード選定ツールを使うことや外注も検討してみてください。



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