【士業事務所向け】SEOにおけるキーワードの検索ボリュームとは

【士業事務所向け】SEOにおけるキーワードの検索ボリュームとは
お悩み

オウンドメディアに掲載する記事のキーワード選定をしていますが、検索ボリュームとは何でしょうか?

たじみゆ

検索ボリュームとは、そのキーワードが1ヶ月に何回検索されているかを示した数値です

本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、SEOにおけるキーワードのボリュームとは何かを解説していきます。

検索ボリュームとは、特定のキーワードがGoogleやYahoo!で1ヶ月に何回検索されているかを示す数値です。

オウンドメディアにてSEO記事を作成する際には、検索ボリュームを考慮してキーワードを選定することが大切です。

検索ボリュームを一切考慮せずにキーワード選定してしまうと、せっかく記事を公開しても誰にも検索されなかったり、検索上位に表示されなかったりする場合もあります。

そのため、キーワード選定をする際には、検索ボリュームをあくまでもひとつの基準としつつ、検索上位記事を確認した上でキーワードを決めることが大切です。

本記事では、SEOにおけるキーワードの検索ボリュームとは何かを解説します。

士業事務所・法人のキーワード選定については「」の記事でも詳しく解説しているので、よろしければ併せてお読みください。

目次

SEOにおけるキーワードの検索ボリュームとは?

SEOにおけるキーワードの検索ボリュームとは、特定のキーワードが検索エンジンで月間にどれくらい検索されているかを示す数値です。

たじみゆ

検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーやaramakijakeなどのツールを使えば確認可能です

検索ボリュームが大きいキーワードほど、多くの人がそのキーワードで検索しているため、検索上位で表示されれば、その分だけ露出も期待できます。

一方、検索ボリュームが小さいキーワードは、そのキーワードで検索している人は少ないものの、ニッチでありCVを狙える場合もあります。

そのため、検索ボリュームはキーワード選定の重要な要素のひとつではあるものの、検索ボリュームのみで選定せず実際に検索上位を確認することが大切です。

キーワードボリュームにおける分類方法

キーワードは、検索ボリュームに応じて大きく3つのカテゴリに分類されます。

  • ビッグキーワード
  • ミドルキーワード
  • ロングテールキーワード

それぞれ詳しく解説していきます。

ビッグキーワード

ビッグキーワードとは、月間検索ボリュームが数万〜数十万回以上に達するような、非常に人気のあるキーワードを指します。

例えば、「相続」「税理士」「会社設立」など、単語単体で検索されることの多いキーワードが該当します。

ビッグキーワードの例
  • 相続(11万)
  • 相続税(17万)
  • 離婚 弁護士(49,500)

ビッグキーワードは、検索需要が非常に高いため、上位表示できれば多くの流入が期待できます。

しかし、競合も多く、特に士業など専門性が高い分野では、大手企業やポータルサイトが上位を独占していることも少なくありません。

また、ビッグキーワードの例を見てもわかるように、ビッグキーワードは単独キーワードも多くあります。

単独キーワードの場合、検索意図を予測しにくく、ひとつのコンテンツでは読者のニーズを網羅できない可能性もあります。

そのため、士業事務所・法人がオウンドメディアのキーワードを選定する場合、ビッグキーワードをいきなり選ぶのはやめた方が良いでしょう。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、月間検索ボリュームが1,000〜10,000程度のキーワード群です。

ミドルキーワードの例
  • 相続 税理士 費用(1,900)
  • 司法書士 登記 費用(1,300)

上記のように、ミドルキーワードは2〜3語を組み合わせたものが一般的です。

たじみゆ

ミドルキーワードは複合キーワードも多いため、検索意図がある程度明確になっています

加えて、ビッグキーワードほど競合が激しくないため、中小規模の士業事務所にとっては現実的に狙いやすい領域といえるでしょう。

ロングテールキーワード

ロングテールキーワードとは、月間検索ボリュームが数十〜数百回と少ないキーワードです。

ロングテールキーワードは検索回数は少ないものの、検索意図が非常に具体的であり、ニーズに対して高い精度で応えられるキーワードも多くあります。

ロングテールキーワードの例
  • 相続税 配偶者控除とは(170)
  • 相続 相談 大阪(170)
  • 交通事故 慰謝料 相場 むちうち(880)

ロングテールキーワードは、競合が少ないため上位表示の難易度が比較的低く、コンバージョンにもつながりやすい点が特徴です。

特に、士業のように地域や分野特化が可能な業種では、ロングテール戦略が非常に重要となってきます。

たじみゆ

メディア運営を始めたばかりの頃は、ロングテールキーワードで上位表示を狙っていきましょう

キーワードボリュームを調べるツール

キーワードボリュームを調べるには、ツールを使うのが手軽でおすすめです。

メジャーなものは、下記の通りです。

有料・Googleキーワードプランナー
・Googleトレンド
・Ubersuggest(回数制限あり)
・aramakijake.jp
・ラッコキーワード(一部有料)
無料・Ahrefs
・Semrush
・Keywordmap
・キーワードファインダー

最初のうちは、無料で利用できるツールをメインで使用して、メディアの規模が大きくなったら有料ツールに切り替えても良いでしょう。

私も個人ブログの運営では、ラッコキーワードやUbersuggestなど無料ツールを使用しています。

一方、クライアントのメディアのキーワード選定をする際には、クライアントが契約している有料ツールを使用することもあります。

SEOコンテンツ作成時にキーワードの検索ボリュームを調べるときの注意点

SEOコンテンツ作成にあたり、検索ボリュームを調べる際には、下記の点に注意しましょう。

注意点
  • 検索ボリュームは一定ではない
  • ツールで「ボリューム0」と表示されるコンテンツも読まれる可能性がある
  • 運営開始直後のメディアはロングテールキーワードを狙う
  • ビッグキーワードで上位表示されるにはコンテンツ作成以外の取り組みも必要である
  • どんなに良いコンテンツを作成しても上位表示が難しいキーワードもある
  • 検索ボリュームの確認だけでキーワードを選定しない

それぞれ詳しく解説していきます。

検索ボリュームは一定ではない

検索ボリュームは一定ではなく、常に変動します。

ニュースなどで取り上げられたキーワードの検索ボリュームが爆発的に増えることもありますし、季節的な要因などで検索ボリュームが1年を通じて変わることもあります。

たじみゆ

例えば「ふるさと納税」は年末にかけて検索数が増加します

ふるさと納税の1年間の検索ボリュームの推移

そのため、現在の検索ボリュームに固執しすぎないことや、将来的に検索されなくなるリスクについて考慮しておきましょう。

私が実際に体験した例で言うと、某メガバンクの貸金庫の窃盗事件があったときは、貸金庫の相続手続きに関する検索ボリュームも関連して急上昇しました。

たじみゆ

ありがたいことに納品した記事のPVも取れたのですが、現在は落ち着いているはずです

ツールで「ボリューム0」と表示されるコンテンツも読まれる可能性がある

検索ボリュームが「0」と表示されても、実際にはニッチな層に需要があることも珍しくありません。

多くの検索ボリューム測定ツールは、検索ボリュームをならして表示する仕組みです。

たじみゆ

例えば、検索ボリューム10未満のキーワードは、検索ボリュームが0と表示されることもあります

そのため、検索ボリューム0と表示されても、全く検索されていないわけではないですし、かえって検索意図を絞り込みやすくCVを狙えるキーワードもあります。

たじみゆ

実際にそのキーワードで検索してみて、検索ボリューム0でも書くべきかを検討しましょう

例えば、地域キーワードの場合は、どうしても検索ボリュームが少なく表示されがちです。

しかし、士業の場合は、地域密着で営業していることも多く、検索ボリューム0でも地域キーワードで記事を執筆した方が良いケースもあります。

運営開始直後のメディアはロングテールキーワードを狙う

ドメインの評価が低い立ち上げ初期のメディアでは、競合の少ないロングテールキーワードを狙うのが基本戦略です。

たじみゆ

間違っても、ビッグキーワードや単独キーワードを狙わないようにしましょう

ビッグキーワードや単独キーワードで記事を書いても上位表示される可能性は低く、結果として、記事がほとんど読まれない恐れがあるからです。

  • ロングテールキーワードで記事を作成し、検索上位表示を狙う
  • 記事が評価され、徐々にドメインパワーが付いてくる
  • ミドルキーワードやビッグキーワードを狙っていく

オウンドメディアを運営する際には、上記のように長期戦略を考えておくことが重要です。

また、ビッグキーワードについては、そもそも1つの記事で検索上位を狙わず、下記の方法で上位表示を狙うことも考えなければなりません。

  • カテゴリページで上位表示を狙うこと
  • トピッククラスターを形成して複数記事の組み合わせで上位表示を狙う

ビッグキーワードで上位表示されるにはコンテンツ作成以外の取り組みも必要である

「相続」「税理士」などのビッグキーワードは、大手サイトやポータルメディアが上位を占めていることが多く、良質なコンテンツだけでは順位を上げるのが難しいのが現実です。

このようなビッグキーワードや単独キーワードで検索上位表示を狙うには、下記のようなテクニカルSEOも重要となってきます。

テクニカルSEOの例
  • 被リンクの獲得
  • Webサイトの構造改善
  • 専門性・権威性の確保(EEAT)

コンテンツの積み上げ同様に、上記も一朝一夕では行えないので、数ヶ月から半年スパンで目標を立てていきましょう。

どんなに良いコンテンツを作成しても上位表示が難しいキーワードもある

士業事務所・法人が作成するコンテンツは、YMYLに該当することも多いため、そもそもどんなに良いコンテンツを作成しても上位表示できない可能性があります。

YMYLとは

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて、人々の生活や財産に重大な影響を与える情報領域を指します。

医療や法律、金融などが該当し、誤った情報が深刻な結果を招くため、特に信頼性・専門性の高いコンテンツが求められます。

YMYLでは、検索結果の1~10位がすべて政府機関や新聞社、信頼性の高いポータルサイトで埋まっているような場合も珍しくありません。

例えば「贈与税」で検索した場合の2025年5月7日時点の検索結果は、下記の通りです。

贈与税の検索結果

強調スニペットはオリックス銀行の記事が掲載されていますが、金融機関は官公庁のWebサイトと同様に信頼性が高いとされています。

「贈与税」の検索結果をスクロールしても、知るぽるとや財務省などのWebサイトが続き、士業事務所・法人の記事の掲載は難しそうです。

このような場合には、無理してそのキーワードで戦わず、別の切り口のキーワードを探したり、複合キーワードやロングテールキーワードを狙っていく必要があります。

たじみゆ

例えば、先ほどの例であれば「贈与税 いくらから」「贈与税 申告 相談」とかで狙っていくのが良さそうです

検索ボリュームの確認だけでキーワードを選定しない

キーワード選定をする際には、検索ボリュームの確認だけで決めないようにしましょう。

検索ボリュームはあくまで選定基準のひとつであり、実際にはそのキーワードで検索して、検索意図や競合記事を確認しなければならないからです。

特に、士業事務所の場合、検索ボリュームが少なくてもCVとの距離が近いキーワードや、自事務所の強みをアピールできるキーワードを狙っていくことも大切です。

キーワードの検索ボリュームについてよくある質問

最後に、キーワードの検索ボリュームについてよくある質問を回答と共に紹介していきます。

検索ボリュームが高いとどうなりますか?

検索ボリュームが高いということは、多くのユーザーがそのキーワードで検索しているという意味です。

ビッグキーワードで記事を書けば露出が増えるように感じますが、競合が強く検索上位表示が難しいこともあります。

特に、メディア運営開始直後の場合には、検索ボリュームが低めのロングテールキーワードで記事を作成していくのが良いでしょう。

検索ボリュームの目安はどれくらいですか?

検索ボリュームの数値が実際に「多い」「少ない」と判断できる基準は、業界やターゲット層によっても異なりますが、一般的には以下のような目安で分類されます。

  • ビッグキーワード:月間1万回以上
  • ミドルキーワード:月間1,000~1万回程度
  • ロングテールキーワード:月間10〜1,000回未満

士業やBtoBビジネスのように、検索母数がもともと少ないジャンルでは、月間100回以下でも十分に狙う価値があります。

検索ボリュームだけでコンテンツを作成するかを決めるのではなく、実際には検索意図や競合の強さ、CVを狙えるかなどを考慮することが大切です。

無料で検索ボリュームを調べる方法はありますか?

検索ボリュームは有料ツールでの調査が最も精度が高いですが、無料でもある程度の情報を得ることは可能です。

無料で利用できる検索ボリューム測定ツールは、下記の通りです。

  • Googleキーワードプランナー
  • ラッコキーワード
  • Ubersuggest(無料版)

無料ツールは回数制限が設けられていることも多いため、メディアの規模が大きくなってきたら、有料ツールへの切り替えも検討しましょう。

【まとめ】ロングテールキーワードを丁寧に拾っていきましょう

士業事務所・法人がオウンドメディアを運営し、SEOコンテンツを作成するのであれば、ロングテールキーワードを丁寧に拾っていくことが大切です。

ロングテールキーワードは、そのキーワードで検索する人が少ないため、記事を作成してもコスパが悪いのでは?と思われる方もいます。

実際には、ロングテールキーワードは検索意図を絞り込みやすく、CVに近いキーワードもあります。

そのため、キーワード選定をする際には、単純に検索ボリュームのみで選ぶのではなく、実際にそのキーワードを検索してみて競合記事を読み込んでみることが大切です。

士業事務所・法人のオウンドメディアでどんなコンテンツを作成すれば良いか迷ってしまう場合や、キーワード選定のリソースが足りない場合には、お気軽にお問い合わせください。

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