
自事務所のオウンドメディア用のキーワード選定をしているけど、どうしても時間が足りない



キーワード選定を外注しても良いのかな……
本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、士業事務所・法人はキーワード選定を外注すべきなのかを解説していきます。
- キーワード選定の外注先はどこが良いのか
- 士業事務所・法人がキーワード選定を外注するメリット・デメリット
- キーワード選定を外注した場合の費用相場
- キーワード選定は生成AIで行えるのか
- 士業事務所・法人がキーワード選定を外注する場合の注意点
士業事務所・法人がWeb集客やオウンドメディア運営に取り組む上で、コンテンツ作成の起点となるのがキーワード選定です。
質の高いキーワードを選定すれば、集客や問い合わせにつながりやすくなる一方で、選定するキーワードを間違えてしまうと、コンテンツを作っても集客できず費用倒れとなってしまいます。
キーワード選定を自事務所・法人で行うことが難しい場合には、フリーランスやWeb制作会社、コンサルなどに外注も検討しましょう。
本記事では、士業事務所・法人はキーワード選定を外注すべきなのか、主な外注先について解説します。
キーワード選定の外注先は主に4つ
士業事務所・法人がオウンドメディア運営などWeb集客をするにあたり、キーワード選定は非常に重要な工程となってきます。
しかし、専門的な業務で忙しい士業の方にとって、SEOの知識を習得し、キーワードをリサーチして記事構成を練るのは難しいこともあるでしょう。
自事務所・法人でキーワード選定を行うことが難しい場合には、キーワードの外注を検討することをおすすめします。
- フリーランスのライター・ディレクターに直接依頼
- クラウドソーシング・求人サイト
- SEOコンサル会社やコンテンツ制作会社に依頼
- 社員・経営者の個人的なつながり
それぞれ詳しく解説していきます。
フリーランスのライター・ディレクターに直接依頼
キーワード選定の外注先のひとつに、フリーランスで活動しているWebライターやディレクターがあげられます。
士業に強いWebライターやディレクターに直接依頼すれば、外注費用を押さえつつ、業界特有の検索ニーズやキーワード傾向を把握しており、実務に即した選定が可能です。
また、Webライターやディレクターに依頼すれば、記事構成や執筆までワンストップで対応できる場合も多く、メディア運営の手間を軽減できるのも魅力といえるでしょう。



費用感は30キーワードで数万円程度が目安であり、構成も含める場合には、1キーワード1万円程度かかる場合もあります
個人と直接やり取りしながら依頼できる一方で、個人で作業するためリソースに限りがあり、大量に発注したい場合には向かないケースもあります。
クラウドソーシング・求人サイト
続いて、外注方法として考えられるのが、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングや、Wantedly、Indeedといった求人サイトを活用して募集をかける方法です。



フリーランスのWebライター、ディレクターを探すときにも向いています
ただし、SEOや士業分野の知識が浅い応募者も含まれるため、依頼内容や業務範囲を具体的に提示する必要があります。
知識が浅い方やコミュニケーションに難のある方に依頼してしまうと、ディレクションの負担が発生してしまい「外注したのに余計に手間がかかってしまった」という事態になりかねません。
また、クラウドソーシングや求人サイトを活用して外注先を探す場合、応募が殺到して採用業務に手間が発生したり、複数人を採用した結果、やり取りに手間がかかったりする恐れもあります。
SEOコンサル会社やコンテンツ制作会社に依頼
SEOに特化したコンサルティング会社や、記事制作を代行するコンテンツ制作会社に依頼する方法もあります。
このような会社にキーワード選定を依頼すれば、プロの分析に基づいた質の高いキーワードを選定してもらえる可能性が高いでしょう。



一方で、個人に外注するときよりも費用が高額になりやすく、数キーワードで数万円から数十万円かかることもあります
社員・経営者の個人的なつながり
社員や経営者がWebマーケターや制作会社とつながりがあるのであれば、人脈を頼りに外注先を選定する方法もあります。
外注先を探したり選考をしたりする手間が省けますし、信頼関係をすでに築いている相手に依頼すれば、こちらの現状や意図も伝えやすくなるでしょう。
しかし、知り合いに依頼する場合、外注前に相手のスキルやSEO、士業分野の知識がどれくらいあるかを確認しておくことが大切です。



「このひとに依頼すれば多分大丈夫」と軽く考えるのではなく、外注時には費用対効果が見込めるかを確認しておきましょう
士業事務所・法人がキーワード選定を外注するメリット
士業事務所・法人がキーワード選定を外注するメリットには、以下のようなものがあります。
- キーワード選定のリソースを削減できる
- SEOやコンテンツ制作の知識・経験を持った人に選定を依頼できる
- コンテンツ制作・公開まで一括で依頼できる
それぞれ詳しく解説していきます。
キーワード選定のリソースを削減できる
士業の仕事は、相談対応や書類作成、調査業務など専門性が高く、日々の業務で手一杯というケースが少なくありません。
Web集客の重要性は感じていても、「どのキーワードを選んで、どんな記事を書くべきか」を社内で検討するだけの時間や人材が割けないという悩みも多く聞かれます。
キーワード選定を外注すれば、これらのリサーチ業務にかかる時間や工数を大幅に削減可能です。
さらに、コンテンツ戦略の初期段階から外部の専門家にすることで、軸もぶれにくくなり効果を出しやすくなるでしょう
SEOやコンテンツ制作の知識・経験を持った人に選定を依頼できる
キーワード選定を外注すれば、SEOやWebマーケティング、コンテンツ制作の知識を持つ方に選定業務を依頼できます。
キーワード選定は単なる作業ではなく、どんな検索意図に対して、どのようなコンテンツを用意するかまで考える必要があり、コンテンツ制作の重要な工程のひとつです。



選ぶキーワードを間違えてしまうと、良いコンテンツを作っても効果が出ないことすらあります……
特に、士業分野に精通したWebライターやコンテンツディレクターであれば、「税理士に依頼したい人はどんなキーワードで検索するか」「業務内容に関連するトピックの網羅性をどう担保するか」まで考えながらキーワード選定をしてくれます。



検索流入だけでなく、問い合わせにつながる導線設計やサイト全体の設計まで考えたキーワード選定をしてくれるはずです
コンテンツ制作・公開まで一括で依頼できる
キーワード選定を担う外注先の中には、そのまま構成案の作成、記事執筆、CMSへの入稿までをワンストップで対応してくれるところもあります。
キーワード選定だけでなく、オウンドメディア運営にかけるリソースが不足している士業事務所・法人にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
質の高いキーワードを選定してもらっても、士業事務所・法人によっては、以下のような悩みを持つ場合もあります。
- キーワードをもとに、どのような記事を書けば良いのかわからない
- 構成案まで作ってもらったが、記事を書ける人が事務所にいない
- 外注ライターに記事を納品してもらったが、所内の人間は忙しく、入稿記事が溜まる一方だ
上記のようにお悩みの場合には、キーワード選定からコンテンツ制作・公開まで一括で依頼できる外注先を探すのがおすすめです。
士業事務所・法人がキーワード選定を外注するデメリット
士業事務所・法人がキーワード選定を外注する際には、以下のようなデメリットもあると理解しておきましょう。
- 外注費用がかかる
- 信頼できる外注先を見つけなければならない
- 外注先の専門知識が不足しているとキーワードの質が低い場合がある
それぞれ詳しく解説していきます。
外注費用がかかる
キーワード選定を外注すると、その分だけ費用がかかります。
キーワード選定の外注にかかる費用は、依頼先やキーワード数によっても異なりますが、数万円から数十万円程度かかることがあります。



構成案の作成や執筆まで依頼すると、さらに費用がかかります
また、オウンドメディア用のキーワードを選定する場合、キーワードを一度選定してもらって終わりではなく、◯キーワード/月などと継続して依頼することがほとんどです。
Web集客を始めたばかりの士業事務所・法人にとっては、効果が出るのかわからないものに対して、毎月数万円から数十万円かけるのは無駄ではないかと思うこともあるでしょう。



せっかく外注費用をかけるのであれば、所内・所外で運用体制を整え、成果が出る確率を少しでも上げることが大切です!
信頼できる外注先を見つけなければならない
キーワード選定を外注する際には、当たり前ですが、信頼できる外注先を見つける手間が発生します。
スキルのない外注先を選定してしまうと、費用だけかかったものの効果が出ない恐れがあるからです。
他にも、費用を抑えようとして個人に依頼したものの、急に相手が飛んでしまい記事の公開スケジュールにズレが生じることもあるかもしれません。



キーワード選定に限ったことではないですが、外注の成功可否は誰に依頼するかによって大きく左右されます
SEOやコンテンツ制作、Webマーケティングの経験豊富な方に依頼することはもちろんですが、加えて士業事務所・法人の場合は士業関連の専門知識を有しているかも確認しておくことをおすすめします。
外注先の専門知識が不足しているとキーワードの質が低い場合がある
士業分野は専門性が高く、業務内容や顧客ニーズを正確に理解していないと、見当違いなキーワードを選定されるリスクがあります。



例えば、法律用語が間違っていたり、制度改正が反映されていないキーワードを選定されたりすることもあるでしょう
このようなミスマッチが起きると、「検索ボリュームはあるが事務所の業務とは関係がない」「記事を読んでも問い合わせにつながらない」といった非効率なコンテンツが増えてしまうので注意しなければなりません。
私が仕事をしていて士業事務所・法人からよく聞くお悩みは、自分たちの専門業務ではないキーワードを選定されてしまうといったものです。
例えば、税理士事務所が相続に関するメディアを立ち上げたものの、外注先には相続登記や相続トラブルに関するキーワードばかり選定されてしまうといった状況です。
このようにずれたキーワードを選定されてしまうと、記事公開後に集客はできても、問い合わせや受任につながらない恐れがあります。
キーワード選定を外注した場合の費用相場
士業事務所がキーワード選定を外部に依頼する場合、費用は依頼先のタイプや業務範囲によって大きく異なります。
単なるキーワード候補のリストアップだけで済むケースから、検索意図の分析・構成案作成・SEO戦略設計まで含まれるケースまで様々で、それに応じて価格帯も変わってきます。
一般的な相場感は、以下の通りです。
キーワードリスト作成のみの依頼 | 数十キーワードにつき、数千円から数万円程度 |
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キーワードリスト+構成案の依頼 | 1キーワードにつき数千円から1万円程度 |
キーワード選定から執筆までの一括依頼 | 1記事につき2〜5万円程度 |
上記のように、キーワード選定を外注する際の費用相場は構成作成や執筆を依頼するかなどによって大きく変わります。



費用をできるだけ抑えたいのであれば、リストのみの作成を依頼しましょう
キーワード選定は生成AIで行える?
近年、ChatGPTをはじめとする生成AIの進化により、「キーワード選定もAIでできるのでは?」と考える方が増えてきました。
確かに、生成AIを使えば、関連語やトピックのアイデア出しなどを短時間で行えます。
しかし、2025年時点では生成AIのみで質の高いキーワードを選定し続けるのはどうしても難しく、最終的には人による判断が必要となります。
私も生成AIを使用してキーワード選定ができないか試すときがあるのですが、検索ボリュームの測定は別ツールが必要だったり、似たり寄ったりのキーワードが選定されたりと上手くいきません。



キーワード選定前のアイデア出しで生成AIを活用したり、選定後のペルソナ設定で生成AIを利用したりするのがベストだと感じています!


士業事務所・法人がキーワード選定を外注する場合の注意点
士業事務所や法人がキーワード選定を外注する場合でも、最終チェックは自分たちの手で行う必要があります。
また、キーワードの質を高めるためにも、外注先とメディアの方針を共有しておくことも大切です。
それぞれ詳しく解説していきます。
選定されたキーワードのチェックは自事務所・法人で行う
キーワード選定を外注する場合でも、納品されたキーワード案をそのまま無条件で採用するのは絶対にやめましょう。
専門家による選定であっても、実務や自事務所の方針に沿っているかどうかを、最終的には自分たちで判断しなければならないからです。
例えば、「相続税 計算方法金」といったキーワードを提案されたとしても、司法書士事務所や弁護士事務所であれば、問い合わせにつながらない恐れもあります。



士業は独占業務や得意としている業務が決まっているため、それぞれの士業の対応領域や実務まである程度理解している方に依頼するようにしましょう
外注先とベンチマークやメディアの方針を共有しておく
キーワード選定の方向性を明確にするためには、事前に「どんなメディアを目指しているのか」「どのような競合を意識しているのか」といった情報を外注先と共有しておくと良いでしょう。
例えば、メディア運営を始めたばかりではまずは露出を増やしたいと考えているのかなどで選定すべきキーワードも変わってくるからです。
キーワード選定の外注についてよくある質問
最後に、士業事務所・法人がキーワード選定を外注するにあたり、よくある質問を回答と共に紹介していきます。
- キーワード選定は外注すべきですか?
-
キーワード選定のリソースや知識が不足している場合には、外注したほうが良いケースもあります。
ただし、士業事務所・法人が提供するコンテンツは専門性が高いものも多いため、信頼できる外注先を見つけることが大切です。
- キーワード選定の外注費用の相場はいくらですか?
-
キーワード選定を外注する際の費用は、外注先や依頼量・範囲によっても大きく変わってきます。
例えば、フリーランスのWebライター・ディレクターに、キーワード選定のみを依頼した場合には数千円程度で済むこともあるでしょう。
士業事務所・法人のキーワード選定についての相談をお受けしています
キーワード選定は、コンテンツ制作の重要な要素であり、起点でもあります。
キーワード選定に失敗してしまうと、コンテンツの質も低くなりますし、集客効果を得にくくなってしまいます。
キーワード選定を効率よく行うために外注化を検討しても良いですが、士業事務所・法人が外注を依頼する場合、信頼できる専門家を見つけることが何より大切です。
SEOやコンテンツ制作の知識だけでなく、士業の実務やそれぞれの独占業務・専門領域についても理解してくれる外注先を見つけましょう。
士業事務所・法人のキーワード選定について、お気軽にお問い合わせください。
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