
AIライターの副業を始めたいんだけど、いくらくらい稼げるのかな?



AIライターの収入を今より上げるには、どうすればいいのかな?
本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、AIライターの収入相場や収入を上げる方法を解説していきます。
- AIライターの収入相場はいくらくらいか
- AIライターの報酬形態の種類
- AIライターが収入を上げる方法
ChatGPTなどの生成AIが普及し、Webライティングの現場にも大きな変化が訪れています。
最近では、従来のようなWebライターだけでなく、生成AIを使用するAIライターという求人を目にすることもあるのではないでしょうか。
AIライターに興味があるものの、実際のところ、いくら稼げるのだろうかと感じてチャレンジできていない方もいるかもしれません。
本記事では、Webライター歴10年であり、ディレクター業務なども請け負っている筆者がAIライターの収入相場や報酬形態について解説します。
AIライターの収入相場はいくら?
- AIライターの収入相場は数万円程度
- クライアントがAI原稿を用意してくれるかどうかで収入は大きく変わる
- クライアントの予算や自分のスキル・経験によっても収入は大きく変わる
近年、ChatGPTをはじめとする生成AIの登場により、AIライターという新たな働き方が注目を集めています。
しかし、ひと口にAIライターといっても、業務内容や執筆ジャンルによって収入は大きく変わってきます。
本章では、AIライターの業務内容別に収入相場を見ていきましょう。
クライアントが用意したAI原稿を校正・編集する場合
生成AIの発展に伴い、メディア運営者やコンテンツ制作会社では、生成AIで記事のアウトラインを生成し、人の手で校正・編集をするという流れが一般化しつつあります。
これにより、AI原稿のファクトチェックや編集を担う編集者や校正者のニーズが高まっています。
クライアントが用意したAI原稿をライターが校正・編集する場合の相場は0.5〜1.0円/文字程度です。



これまでのWebで掲載する記事の校正単価と同じくらいです
クライアントがAI原稿を用意している場合、記事の方向性やアウトラインが定まっているため、従来のSEOライティングより単価はやや低めです。
ただし、AI原稿の質や情報の正確性にはばらつきがあるため、大幅な修正が必要となる記事を渡された場合、割に合わないと感じることもあるでしょう。
Webライターが生成AIを業務に活用する場合
クライアントが生成AIを活用するだけでなく、従来のWebライターが業務で生成AIを使う機会も増えています。



この場合、AIライターとして働くというよりも、Webライターが業務の一部に生成AIを使うという意味合いになります
例えば、構成作成や記事のアウトライン作成を生成AIにより効率化した場合、時給や月収が上がる可能性もあるでしょう。
このように、Webライターが一部の業務に生成AIを使う場合の収入相場はまちまちです。
月数万円程度の副業ライターも多くいますが、専業ライターとして月数十万円稼ぐ方も多くいます。



どれだけ稼働するか、どれだけ業務を効率化するかなどで、収入が決まってきます
AIライターの報酬形態の種類
- AIライターの報酬形態は、主に①文字単価・記事単価制と②時給制
- 文字単価制の相場は、0.5~1.0円/文字程度
- 時給制の相場は、1,200~2,000円/時程度
AIライターとして仕事を受ける場合、業務内容や単価だけでなく、どのような報酬形態かによっても、効率や収入の安定性が大きく変わってきます。
本章では、AIライターによく見られる報酬形態である①文字単価・記事単価制と②時給制について詳しく解説していきます。
文字単価・記事単価制
Webライティング業界で最も一般的なのが、文字単価制や記事単価制です。
AIライターとして働く場合でも、クライアントから支給されたAI生成原稿を編集・加筆し、最終的な文字数に応じて報酬が支払われるケースが多く見られます。
相場は0.5〜1.0円/文字程度で、難易度や専門性によって上がる場合もあります。
一方、記事単価制の場合は、1本の記事あたりで報酬が固定されている形式です。
例えば、3,000円/記事や10記事で30,000円といった形で提示されることが多く、納品物のボリュームに関わらず金額が決まっている点が文字単価制と異なります。
時給制
ライターというより、校正・編集よりの仕事の報酬形態で多いのが時給制です。
例えば、1,200円/時などで契約をして、作業時間に応じて報酬を受け取れる仕組みです。
時給制は稼働量に応じて報酬を受け取れるので、収入が安定しやすいのがメリットといえるでしょう。
一方、多くのAIライターは雇用契約ではなく業務委託契約で働くため、最低賃金が保障されないのがデメリットです。



スキルや経験、クライアントの予算によって時給に大きな幅があるのが特徴です
とはいえ、あまりに時給が低すぎる案件は人材が集まらないはずなので、AIライターの場合1,200~2,000円/時程度の求人が多く見られます。



時給制だからといって安心せず、より良い条件の求人を探していくことが大切です
AIライターが収入を上げる方法
- AIライターが収入を上げるには、①単価か②稼働時間か③作業効率のいずれかを上げていく
- 初心者・中級者ライターがまず行うべきは、単価を上げること
- 単価の低い仕事を受注している段階で稼働時間・作業効率を改善すると疲弊しやすい
定期的に自分の仕事を棚卸して、案件の切り替えや業務内容を改善できないかチェックすることも大切です。
それぞれ詳しく解説していきます。
単価を上げる
まず行うべきことは、仕事の単価を上げることです。
単純な話で、0.5円/文字で書いていた案件を1.0円/文字に引き上げられれば、同じ作業量でも収入は倍になります。
単価アップを狙うには、大きく分けて2つの方法があります。
- 今、引き受けている仕事の単価を上げてもらう(単価交渉)
- 今より単価が高い仕事を受注する(案件の切り替え)
初心者から中級者ライターにおすすめしたいのは、後者の「案件の切り替え」です。
というものの、初心者・中級者ライターは他のライターと比べて差別化できる要素が少なく、クライアントが単価交渉に応じてくれない可能性もあるからです。



単価交渉には成功したものの、クライアントの要求やチェックが厳しくなり、作業効率が落ちてしまうこともあります……
私もWebライター歴は10年と長めですが、自分から単価交渉するケースはほぼありません。
クライアントが「単価上げるから残ってほしい」「依頼本数増やしたいから単価上げます」と言ってくれたら、もちろんありがたくお受けしています。
一方で、自分から「単価を上げてくれ」と交渉するよりかは、別の案件を探した方が成功する確率が高いと感じます。



Webマーケティングの市場は年々拡大していますし、今後も様々な案件が増えていく可能性も十分にあるはずです
高単価の案件を受注するためにすべき具体的な行動については、本記事の後半で紹介します。
稼働時間を増やす
根性論みたいになってしまいますが、稼働時間を増やせば、それだけ収入も増やせます。
業務委託契約で働くAIライターの報酬計算式は、以下のように非常にシンプルです。
契約文字単価×1時間あたりの執筆文字数×稼働時間
契約時給×稼働時間



上記の計算式からわかるように、稼働時間を増やせば収入も増えます
例えば、副業ライターであれば、本業の終業後や休日の時間の使い方を見直すことで、今より稼働時間を捻出できることもあるでしょう。
主婦であれば、家事育児をできるだけ効率化して作業時間を増やす方法もあります。
しかし、単価を上げる前に稼働時間を増やす努力をしてしまうと、安い仕事でスケジュールが埋まり疲弊してしまうのでご注意ください。
稼働時間を増やすのは、以下のタイミングになったらと考えておきましょう。
- 目標収入が明確に決まっている場合(どうしても+3万円/月は稼ぎたいなど)
- 受注している案件に満足していて、より時間を割きたい場合



何となく受注している仕事の稼働時間を増やすメリットは、ほぼありません
作業効率を上げる
こちらも単価を上げた後に取り組むべきことですが、作業効率を上げることも意識しておきましょう。
文字単価で働くAIライターの報酬の計算式は、以下の通りです。
契約文字単価×1時間あたりの執筆文字数×稼働時間
上記の計算式の「1時間あたりの執筆文字数」を増やすことができれば、その分、収入も上がります。
具体的には、以下のような方法を使えば執筆スピードを上げられるはずです。
- 生成AIで原稿のアウトラインを作成する
- 執筆ジャンルを絞り、リサーチを効率化する
- 記事のテンプレートを作っておく
- 音声入力を活用する
- 納品前のチェックリストを作成する
なお、時給制の場合、作業効率を上げても短期的には収入は変わらないはずです。
とはいえ、時給制だからといってだらだら作業をせず、効率を上げていくことで中長期的にクライアントの信頼を得られる可能性は大いにあります。
クライアントが業務拡大をする際に声をかけてもらったり、新しい仕事の依頼をされたりすることもあるでしょう。



時給制の仕事の場合、作業効率を上げることは収入ではなく信頼貯金をしていると考えるのがおすすめです!
【体験談】Webライターの筆者が収入を上げるためにやったこと
- ライターの収入を上げるためには、自分の得意・専門ジャンルを見つけるのがおすすめ
- クライアントが期待する以上の納品・対応をすれば、信頼を得て次回以降も依頼されやすくなる
- 自分のブログはスキルアップやポートフォリオとしても役に立つ
本章では、Webライター歴10年の筆者が収入を上げるためにしてきたことを紹介してきます。



どれも初心者ライターのときから行っており、今でも継続しているものばかりです!
自分の得意・専門ジャンルを見つける
Webライターの仕事を始めたばかりのときは、とにかくスキルを身につけるために、様々なジャンルの執筆をしていました。
しかし、苦手なジャンルの執筆は思うように捗らないし、できあがった記事も誰でも書けそうなものばかりです。
そんなとき、金融系のライティングを受注し、記事を書いていて楽しく、記事の品質も自信を持てるものとなりました。
このときに「私は金融系の記事が好きだな」「堅苦しいことや難しいことをわかりやすい言葉で解説するのが好きだな」と考え、金融系や金融ジャンルの中でも相続や税金中心の執筆をするようになりました。
結果として、文字単価も上がりましたし、ディレクター業務まで任せてくれるクライアントも増えてきたので、方向性は間違っていなかったと思います。



「何でも書けるライター」より「〇〇に強いライター」の方が、クライアントの目にも留まりやすくなります
クライアントが期待する以上の仕事をこなす
泥臭い話や根性論になってしまいますが、仕事を引き受けるときには、クライアントが期待している以上の納品や対応を心がけましょう。
- 構成に矛盾がある場合は代替案を出す
- 内部リンクの提案をする
- 別記事のリライトの提案をする
- クライアントの連絡に24時間以内に対応する
上記のような行動を積み重ねていると、編集者やディレクターから「この人に任せておけば安心」と信頼され、次回以降も依頼されるようになります。
ディレクターが抱えている別の仕事を紹介してもらえることもありますし、Web制作会社経由の仕事であれば、優先して次回以降も仕事を回してもらえることもあります。



メディア運営をしている会社と直接契約をしていた場合には、中長期で依頼をもらえる場合もあります!
クライアントの信頼を得て継続依頼を増やす
先ほどの話と通じますが、クライアントから信頼されるようになると「次もお願いしたいです!」と継続依頼が増えてきます。
継続依頼が増えれば、新規営業の手間を減らせますし、新しい担当者とやり取りすることもなくなりコミュニケーションコストを減らすことが可能です。
実際、私も受注している仕事のほとんどが継続依頼であり、中には数年前に仕事を依頼され、月数本だったのが月20本+ディレクター業務まで任されているものもあります。
シンプルな話になってしまいますが「このクライアントと二人三脚でメディアを伸ばしていきたい」と思える仕事を探し、真摯に行動することが、結果として収入アップにつながるのだと思っています。
ポートフォリオを定期的に見直す
ライターとしてのポートフォリオは一度作成して終了ではなく、定期的に見直すようにしましょう。
仕事を始めたばかりの初心者ライターであれば、仕事を完了するたびに更新しても良いほどです。
私は継続依頼が増えてきて、仕事内容に変化がなくなってきたこともあり、数ヶ月から半年程度に一度更新しています。
また、ポートフォリオだけでなく、編集の手が入っていない記事サンプルを用意しておくのもおすすめです。



AIライターであれば、出力したAI原稿と自分で編集した完成原稿の差分などを用意しておくのも良いかもしれません
ブログを運営して生成AI活用・ライティングスキルを身につける
「クライアントに見せられる記事サンプルや実績を用意したい」「生成AIを使いこなせるようになりたい」といったお悩みに役立つのが、個人ブログです。
自分でブログを運営すれば、記事サンプルやポートフォリオも掲載できますし、生成AIを活用してブログ記事を執筆し効果測定を行えます。
小さな規模でも自分でブログを運営すれば、キーワード選定から構成作成・執筆、WP入稿までの業務を一通り経験可能です。



「構成作成もできますか?」と言われたときに「ブログを運営しているので経験あります!」と言えるようになります
私もブログをいくつか運営しているのですが「あなたのブログと同じような感じで、自社のメディアも整えて」「あなたのブログ記事を読ませていただきました」などとクライアントから言われた経験があります。
AIライターの収入についてよくある質問
最後に、AIライターの収入相場について、よくある質問を回答と共に紹介していきます。
- Webライターは月いくら稼ぐことができますか?
-
Webライターの月収は契約内容や稼働時間などによって大きく変わります。
例えば、クライアントが用意したAI原稿を生成するだけであれば、月数万円程度の収入となることがほとんどでしょう。
一方、専業Webライターであり、専門性の高いジャンルを執筆している方の中には、月数十万円ほど稼ぐ方もいます。
- AIライティングで副業は可能ですか?
-
AIライティングで副業をすることも可能です。
AIライティングは、スキマ時間で作業できますし、パソコンのスペックもそれほど要求されないので、副業初心者にもおすすめといえるでしょう。
【まとめ】仕事に慣れてくれば収入も徐々に上がっていきます!
AIライターの収入は、業務内容やスキル、働き方によって大きく異なります。
生成AIを上手に活用し、稼働量を確保できれば、月5〜15万円以上の収入を目指すことも十分可能です。
とはいえ、AIライターの多くは業務委託契約なので、自分で単価交渉をしたり、応募する仕事を選んだりしなければなりません。
いつまでも低単価案件で疲弊しないようにするためにも、日頃からポートフォリオの更新をしたり、スキルアップをしたりしていきましょう。
本ブログでも、生成AIをWebライティングに活かすコツや、AIライターの収入アップ方法を解説していきます。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました
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