【士業事務所・法人向け】キーワード選定後にすべきこととは?記事作成の流れ

【士業事務所・法人向け】キーワード選定後にすべきこととは?記事作成の流れ
お悩み

オウンドメディア用のキーワード選定がやっと終わった

お悩み

この後は、ライターさんに記事を書いてもらえば良いのかな?

本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、士業事務所・法人のオウンドメディアの担当者がキーワード選定後にすべきことを解説していきます。

この記事でわかること
  • キーワード選定後にすべき2つのこと
  • 士業事務所・法人がキーワード選定・記事執筆時に注意すべきこと

士業事務所・法人がオウンドメディアの運用を成功させるためには、キーワード選定が重要です。

しかし、キーワードを選ぶだけでは成果にはつながりません。

キーワード選定後にどう管理し、どのように記事制作・公開・運用へと落とし込んでいくかが、オウンドメディアの成長やWeb集客力を大きく左右します。

本記事では、キーワード選定後にすべきことや記事執筆の流れについて解説していきます。

士業事務所・法人が行うべきSEOについては、「士業事務所のSEO対策の特徴|成功のコツやコンテンツSEOの流れ」で解説しているので、よろしければ併せてお読みください。

目次

キーワード選定とは

キーワード選定とは、自事務所・法人のWebサイトやブログに訪れてほしいターゲット層が、検索エンジンでどのような言葉を使って情報を探しているかを調査・分析することです。

たじみゆ

選定したキーワードに基づいて、コンテンツを制作していきます

例えば、士業事務所・法人のオウンドメディアのキーワード選定であれば「相続放棄 必要書類」「顧問税理士 報酬相場」などが候補として考えられます。

キーワード選定はSEOの土台であり、キーワードの質が悪いと、どれだけ高品質な記事を書いても検索順位が上がらなかったり、見込み顧客に記事が届かなかったりする恐れがあります。

士業事務所・法人向けのキーワード選定のやり方については「士業事務所のオウンドメディアのキーワード選定のやり方・コツまとめ」の記事で詳しく紹介しています。

キーワード選定はオウンドメディアの運営やSEO記事の作成の根幹となる作業ですが、同時にキーワードを選定したらコンテンツ制作が完了するわけではありません。

キーワード選定後は、主に2つの作業を行っていく必要があります。

  1. キーワード管理・更新
  2. コンテンツ制作

次章以降で、それぞれ詳しく解説していきます。

キーワード選定後にすべきこと①:キーワード管理・更新

キーワードを選定した後は、それらを適切に管理していく必要があります。

また、キーワードは一度選定したら完了ではなく、その後も定期的に選定作業を行わなければなりません。

キーワード管理・更新でやること
  • Excelやスプレッドシートで管理する
  • キーワード選定を定期的に行う
  • 記事公開後は順位測定を続ける

それぞれ詳しく解説していきます。

Excelやスプレッドシートで管理する

選定したキーワードは、必ず一覧化し、管理可能な状態に整えましょう。

Googleスプレッドシートなどを使えば、複数人のチームでもリアルタイムでの共有・更新が可能です。

具体的には、以下のような項目を管理しておきましょう。

  • キーワード
  • 月間検索ボリューム
  • 検索意図(情報収集/サービス検討など)
  • 対応する記事URL
  • 記事の公開日
  • 現在の検索順位
  • 次回更新予定日

上記の情報を一覧表などで整理しておけば、キーワードの重複も防げますし、記事の方向性も共有しやすくなります。

キーワード選定を定期的に行う

キーワード選定は一度行って終了ではなく、定期的に行わなければなりません。

キーワード選定を定期的に行うことでトレンド性の高いキーワードを選びやすくなりますし、キーワードが枯渇しメディアの更新が止まることも防げるからです。

具体的には、以下のような方法で定期的にキーワード選定をしていきましょう。

  • 競合サイトとの差分キーワードを抽出する
  • 上位表示できていないキーワードの関連キーワードを抽出する
  • Googleトレンドや最新ニュース、Q&Aサイト、SNSなどで話題のテーマを調べる

特に、士業関連では、法改正や社会情勢の変化により、急に検索が増えるテーマもあります。

たじみゆ

直近では、相続登記の義務化関連やインボイス関連のテーマは需要がありました

このようなトレンドネタは短期的なアクセスを稼ぐのに有効なので、リソースに余裕があれば積極的にキーワード選定を行っていきましょう。

記事公開後は順位測定を続ける

記事を公開したら、それが検索上位に表示されているかどうかを継続的に追跡することが重要です。

Google Search Consoleでの確認はもちろん、Rank TrackerやGRCといった専用ツールの導入も検討しましょう。

たじみゆ

私もGRCを使っています

記事公開後はすぐに順位が上がるわけではないですし、Googleのコアアップデートや競合記事の増加などで順位の変動を把握することで、以下のような次の施策が立てやすくなります。

  • 上位表示されない場合のリライト
  • 競合が強い領域の洗い出しと
  • 順位が上がったキーワードの関連語展開による記事拡張

特に、士業分野は競合も強いため、キーワードごとの成果を「見える化」しておくことが中長期的な成長につながります。

キーワード選定後にすべきこと②:記事執筆・公開

キーワード選定が完了したら、コンテンツの作成へと移っていきます。

  1. 構成作成をする
  2. 本文執筆をする
  3. 画像を選定・作成する
  4. WordPressに入稿する
  5. 公開する

それぞれ詳しく解説していきます。

構成作成をする

まずは、キーワードの検索意図を満たす構成案を考えていきましょう。

たじみゆ

構成案を作成する際には、読者がなぜそのキーワードで検索したかを想像し、見出しに含む内容や順番を決めていきます

加えて、読者がそのキーワードを検索した直接の理由(顕在ニーズ)だけでなく、本当の願望(潜在ニーズ)まで解決できる構成を作ることが理想です。

キーワードの種類によっても異なるのですが、士業事務所・法人が提供するコンテンツの場合、以下のような構成となることが多いでしょう。

構成案(キーワード例:相続放棄 必要書類)
見出し備考
リード文
H2:相続放棄とは・相続放棄の申立て方法を簡単に表などでまとめる
・顕在ニーズの前提にあたる部分なので軽めにする
H2:相続放棄の必要書類顕在ニーズに回答する見出しケース別(相続人別)など切り口を決めて深堀りしていく
 H3:配偶者が相続放棄する場合の必要書類 
 ……
以降、子供や両親、兄弟姉妹なども追加する
H2:相続放棄をする際の注意点・潜在ニーズ(相続放棄を完了させたい)を解決するための見出し
・必要書類と併せて「相続放棄、自分じゃ無理かも」と思ってもらいたい
・H3で注意点ごとに解説していく
 H3:相続放棄をする場合には遺産を使用・処分してはいけない 
 ……
他の注意点も同様にH3で解説していく
H2:相続放棄を専門家に依頼するメリットメリットが複数あってボリュームが多くなるならH3で分けても良い
H2:相続放棄についてお気軽にお問い合わせくださいまとめ+訴求にあたる部分

上記のように、顕在ニーズに端的に回答してしまい、その後は潜在ニーズの解説や訴求につなげていく形が一般的です。

今回は「相続放棄とは」という前提部分にあたる内容を解説していますが、これはあってもなくてもOKです。

たじみゆ

私だったら書いてみてボリュームが多すぎるようであればカットし、初心者向けに丁寧に解説したい場合には入れます

本文執筆をする

構成案が完成したら、本文を執筆していきましょう。

構成案がしっかりしていれば、各見出しごとに必要な内容を執筆していけば良いのでそれほど難しくないはずです。

たじみゆ

キーワードによっては、生成AIにたたき台を作らせることも可能です

とはいえ、士業事務所・法人が提供するコンテンツは専門性が高いものも多く、正確さが求められる分野でもあります。

生成AI頼りにするのではなく、経験豊富なライターに執筆してもらうことや、自事務所・法人で最終チェックをすることも重要です。

後は、士業事務所・法人のコンテンツはどうしても専門用語が多くなりがちなので、知識がそれほどない読者でもわかりやすい内容を書くことを特に意識しておきましょう!

画像を選定・作成する

本文が完成したら、記事内に挿入する画像の選定や作成もしていきましょう。

近年の傾向では、オリジナル画像を記事内に挿入した方がGoogleから評価されやすい傾向があります。

先ほど構成案の例で出した「相続放棄 必要書類」の記事であれば、以下のような画像を挿入しても良いでしょう。

  • 相続放棄の概要を説明する図解
  • 相続放棄の必要書類チェックリスト(収集場所・方法も簡単に記しておくのがおすすめ)
  • 相続放棄の期限を解説する図解
  • 自事務所・法人の強みをアピールする図解

士業事務所・法人が提供するコンテンツは専門性も高く、どうしても本文も長くなりがちです。

読者が「字ばっかりだ……」「難しすぎる」と離脱してしまうことを防ぐためにも、できるだけオリジナル画像や図解を入れることをおすすめします。

たじみゆ

Canvaなどのツールを使えば、無料でも図解やフローチャートを作れるはずです

自事務所・法人で画像を作れる方がいない場合には、ココナラなどで図解作成のプロに依頼することも検討しましょう。

WordPressに入稿する

本文執筆と画像準備が終わったら、WordpressなどのCMSへ入稿します。

WordPressとは

CMS(コンテンツ管理システム)のひとつであり、日本のシェア率は80%以上とかなり高い

WordPressはブロックエディタと呼ばれる機能が付いており、コーディングに詳しくない方でも記事を入稿できます!

たじみゆ

公開後のデザインを確認しながら入稿できるので、記事の見た目も整えやすいはずです!

また、Wordpressでは記事ページだけでなくサイト全体の設定や調整もできるので、Wordpressのみでオウンドメディアやコーポレートサイトを作成できます。

とはいえ、オウンドメディアの更新頻度が上がってくると入稿業務にも時間を割かれ、リソースが足りないこともあるかもしれません。

その場合には、外部のデザイナーやディレクターに入稿業務を依頼することも検討しましょう。

公開する

入稿が完了したら、いよいよ公開です。

公開日はスケジュールを管理しやすいように事前に決めておくと、定期更新が習慣化しやすくなります。

近年のSEOではメディアの更新頻度が上がるとGoogleから評価されやすい傾向があるので、できるだけ定期的に記事を更新していくことが大切です。

たじみゆ

始めたばかりであれば、毎日もしくは2日に1度更新を目指しましょう

記事公開と併せて、SNS運用やYoutubeで関連動画を作成・公開などをするのもおすすめです。

たじみゆ

記事公開後は狙ったキーワードで上位表示できているか確認するためにも、順位の測定を行っていきましょう

士業事務所・法人がキーワード選定・記事執筆時に注意すべきこと

士業事務所・法人がメディア集客やWeb集客を強化するためには、キーワード選定や質の高い記事制作が重要です。

キーワード選定を行う際や記事執筆をする際には、以下の点などに注意しておきましょう。

  • 記事制作を外注する場合は監修者も選定しておく
  • 構成作成・記事執筆は生成AIに頼りすぎない
  • リソースを確保できるのであればオリジナル画像を用意する
  • 競合との差別化を意識する
  • 自事務所・法人のマーケティング戦略と連携する

それぞれ詳しく解説していきます。

記事制作を外注する場合は監修者も選定しておく

記事を外部のライターに依頼する場合には、自事務所・法人で監修者を選任しておきましょう。

ライターが納品した記事をそのまま入稿・公開してしまうと、記事の内容に誤りがあっても気付くことができないからです。

たじみゆ

責任ある監修者を所内で用意することで、記事の正確性や質が高まるはずです

また、Googleでは「誰がその情報を提供しているのか」を重視しているため、監修者を用意し情報を公開しておくことはSEO対策にもつながります。

構成作成・記事執筆は生成AIに頼りすぎない

士業事務所・法人が情報発信をする場合、構成作成や記事執筆は生成AIに頼りすぎないようにしましょう。

chatGPTをはじめとする生成AIは、確かに構成案のたたき台や一次情報の整理に活用できる便利なツールです。

しかし、士業コンテンツは専門性が高いジャンルですし、内容の正確さも求められます。

生成AIの情報は不正確な場合もありますし、法的なニュアンスを誤解した表現になったりすることがあるため、全面的に頼るのは危険です。

特に、最新の法改正や実務上の慣行などは、生成AIでは反映しきれないケースも多く見られます。

たじみゆ

生成AIはあくまでも補助的なツールと位置づけ、最終的には人間が責任を持って構成・執筆・チェックを行うことが重要です

リソースを確保できるのであればオリジナル画像を用意する

士業コンテンツでは、文章の専門性が高まるほど、視覚的な理解を助ける「図解」や「フロー図」の重要性が増します。

記事の完読率UPや競合との差別化のためにも、可能であれば記事内にオリジナル画像を挿入しましょう。

士業コンテンツであれば、以下のような画像を挿入すると、記事の質が上がるはずです。

  • 相続登記の手続きの流れ
  • 確定申告のスケジュール
  • 成年後見制度の仕組み
たじみゆ

上記のような文章では、わかりにくい制度の仕組みを図解化したり、手続きの流れをフロー図にするのがおすすめです

Canvaであれば無料で質の高い画像を作れるので、Photoshopを扱える方がいない場合には利用してみることをおすすめします。

ただし、すべての記事にオリジナル画像を挿入していくことは大変です。

まずは、記事の更新に集中し、評価され始めた記事が出てきたらリライト時に画像を追加していく運用でも良いでしょう。

競合との差別化を意識する

士業分野のSEOは近年競争が激化しており、読者の疑問を解決する記事を作成しても上位表示が難しいことも増えてきています。

キーワード選定や構成作成をする際には、必ず検索上位の競合記事をチェックし、構成や切り口が似通っていないかを確認することが大切です。

例えば、競合が制度解説中心であれば、自事務所・法人では相談事例の追加や最新情報の反映を入れるのも良いでしょう。

たじみゆ

他には、地元のトピックと関連づけたり、無料相談会などの導線を設けたりするのも効果的です

自事務所・法人のマーケティング戦略と連携する

コンテンツSEOは単体で成果を出すものではなく、事務所全体のマーケティング戦略と連動させることで真価を発揮します。

例えば、「相続対策の相談を増やしたい」「会社設立相談を強化したい」といった事業方針に沿って、選定キーワードや記事テーマを調整すべきです。

たじみゆ

事務所全体は相続に力を入れたいのに、会社設立関連のキーワードばかり選定していては効果が薄れてしまいます……

また、士業事務所・法人がWeb集客をする場合、最終的には無料相談・問い合わせへとCVする形がほとんどです。

Web担当者だけで戦略を練るのではなく、初回相談の対応をするスタッフや専門家とも連携して導線を作り上げていくことが大切です。

たじみゆ

事務所・法人全体でWeb集客に取り組んでいく形が理想的といえるでしょう

キーワード選定後にすべきことについてよくある質問

最後に、キーワード選定後にすべきことについて、よくある質問を回答と共に紹介していきます。

キーワード選定とは?

キーワード選定とは、Googleなどの検索エンジンからの集客を狙うにあたり「どの言葉(キーワード)で記事を作るか」を決める作業です。

例えば「相続放棄 手続き」「顧問税理士 料金」「債務整理 メリット」といった具体的な検索語句を選び、それに基づいて構成や記事内容を設計していきます。

士業事務所・法人のキーワード選定について詳しくはコチラ

キーワード選定のコツとは?

士業事務所・法人がキーワード選定を行う際には、下記の点などに注意しておきましょう。

  • ユーザーの検索意図を読み取る
  • 複合キーワード・ロングテールキーワードを活用する
  • 自事務所・法人のサービス・強みに合ったキーワードを選ぶ
  • ツールを活用して定量的に判断する

士業事務所・法人のコンテンツSEOについてご相談ください

キーワード選定は、士業事務所がWeb集客を成功させるための第一歩であり、重要な要素のひとつです。

しかし、キーワード選定はコンテンツ制作やSEO対策のゴールではなくスタートであり、その後の運用も非常に重要となります。

選定したキーワードはスプレッドシートなどで管理し、記事構成から執筆・入稿・公開までのプロセスをひとつずつ確実に行っていくことが大切です。

また、記事制作は、生成AIや外注に頼りすぎず、専門家の監修や独自性ある情報を意識することが信頼性につながります。

どうしてもリソースが足りず、外注を検討するのであれば経験豊富なWebライター・ディレクターや、士業関連の専門知識を有しているライター・ディレクターに依頼するのが良いでしょう。

当メディアを運営している「たじみゆ」は、士業関連の記事を累計1,000記事以上執筆しており、ディレクター経験もございます。

士業事務所・法人でコンテンツSEOに関するお悩みを抱えている場合や、リソース不足が課題となっている場合には、お気軽にお問い合わせください。

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