
AIライティングの求人に応募したんだけど、なかなか採用されない



採用はされるけど継続依頼につながらない……
本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、採用されないAIライターの特徴について解説します。
- 採用されないAIライターの11の特徴
- 採用はされるものの継続してもらえないWebライターの特徴
近年、ChatGPTをはじめとする生成AIの普及により、AIライターとして活動する人が増えてきています。
その一方で、「なかなか採用されない」「継続依頼につながらない」と悩む声も少なくありません。
AIライターの求人であっても、クライアントが求めているのはAIが出力したままの文章ではなく、検索意図を的確に満たし、信頼性とオリジナリティを備えた記事です。
そのため、生成AIで出力した原稿をそのまま納品するようでは、不採用となってしまうでしょう。
本記事では、採用されないAIライターの特徴、継続されないライターの共通点について詳しく解説します。
採用されないAIライターの11の特徴
応募しても採用されず不合格になってしまうAIライターには、以下のような特徴があります。
- 生成AIで出力した原稿をそのまま提出している 生成AIで出力した原稿のファクトチェック・コピペチェックをしていない
- 生成AIを禁止されているのに使用している
- 提案文が魅力的でない
- 検索意図やペルソナを理解していない
- SEOの知識が不足している
- レギュレーションを守れていない
- コミュニケーションを取れない
- 連絡を無視する・返信が異常に遅い
- 仕事の条件にのみこだわる
- ポートフォリオや実績がない
それぞれ詳しく解説していきます。
生成AIで出力した原稿をそのまま提出している
AIライターとして活動する際に最も多い失敗が、生成AIに出力させた文章をそのまま納品してしまうことです。
生成AIは便利でスピーディですが、文章はしばしば冗長であったり、不自然な言い回しが含まれていたりします。
そのため、生成AIを使ったライティング業務を受注したとしても、出力した文章を自分で整えて提出しなければなりません。
生成AIで出力した原稿のファクトチェック・コピペチェックをしていない
生成AIで出力した原稿をファクトチェックしていない方も、ライターとして採用されにくくなります。
生成AIで作成した原稿は、内容が誤っている場合や最新情報が記載されていない場合もあるからです。
- 出力された情報が正しいか
- 参照元や引用元は適切か



上記を最終判断するのは、人間の仕事です
あまりにも誤った内容の記事を提出してしまうと、チェック担当者やクライアントの手を煩わせてしまいます。
万が一、誤った内容の記事を公開してしまうと、炎上リスクやブランドイメージ低下などの悪影響を受けるのはクライアントです。
このようなリスクを回避するためにも、不正確な記事を納品するWebライターは敬遠されてしまいます。
生成AIを禁止されているのに使用している
生成AIの使用を禁止しているクライアントに対してAI原稿を納品した場合も、不採用となる可能性があります。
品質管理や著作権の観点から、生成AIの使用を禁止しているクライアントもいます。
生成AIの精度は日々向上しており、人の手で書かれた文章と見分けがつきにくくなっているのも事実です。
それでも、生成AIチェッカーで引っかかる文章や不自然な文章が多い記事を納品すると、落とされてしまう恐れがあるのでご注意ください。
提案文が魅力的でない
案件に応募するもののテストライティングまで進まない場合や、応募先の企業から返信が来ない場合、提案文がそもそも魅力的ではない可能性があります。
AIライティングなど業務委託契約の仕事に応募する場合、自分を採用するメリットや志望動機、実績を記載した提案文を送ることが一般的です。
提案文を読んだクライアントが「この人を採用したくない」と感じてしまうようでは、様々な案件に繰り返し応募しても不合格になってしまいます。



書類選考になかなか通過できない場合には、自分が提出している提案文を一度見直し、修正してみることも検討しましょう
検索意図やペルソナを理解していない
納品する記事の内容が検索意図やペルソナを理解していないものだと、品質が低いと判断され採用されにくくなります。
Webライターの仕事で多いSEO記事の本質は、検索ユーザーの疑問を解決することです。
例えば、「AIライター 採用されない」というキーワードであれば、読者は「どうすれば採用されるのか知りたい」のであり、単なるAIライティングの説明ではニーズを満たせません。



「AIライター 採用されない」の記事でAIライターのなり方を長々と解説していたら離脱される可能性が高くなります
また記事を書く際には、このキーワードで検索する人はどんな人なのか、公開先のメディアを読むのはどんな人物なのかを意識することが重要です。
不特定多数に書かれた記事は、結局のところ、誰の心にも響かない恐れがあります。



生成AIを使うと記事執筆自体は楽になりますが、読者の属性や悩みを想像する部分については、人間が行わなければなりません
SEOの知識が不足している
AIライターとして活動する場合、SEOの基本的な知識を求められることも多々あります。
検索エンジン最適化の略であり、Googleなどの検索エンジンで上位表示されるように対策すること
SEOを無視した記事を納品すると「知識不足であり、即戦力ににらない」と判断され落とされてしまう恐れがあります。
とはいえ、SEOの基本的な考え方は難しいものではなく、記事のキーワードで検索した読者の悩みを解決するというものです。



読者の悩みに寄り添い、必要な情報を適切な順番で届けると考えると、初心者でも理解しやすいはずです
レギュレーションを守れていない
クライアントからの指示やマニュアルを無視してしまうと、採用されにくくなります。
品質管理をしやすくするために、レギュレーション(記事執筆時のルール)を決めているクライアントも多くいます。
レギュレーションは記事やメディア全体の目的といった抽象的なものから、以下のような具体的な執筆ルールを記載しているものまであり様々です。
- 1文は◯字以内
- 文末表現の繰り返しは2回まで
- タイトルの文字数は◯字以内
- 漢字・ひらがなの表記ルール
レギュレーションを守れていないライターは修正・調整の手間がかかると考えられ、落とされやすくなります。



細かいレギュレーションの場合、記事執筆時に気を配ることが難しいと感じるかもしれませんが、チェックリストなどを用意して守るようにしましょう!
コミュニケーションを取れない
Webライターの仕事は個人作業に見えますが、実際にはクライアントやディレクターとの連携が不可欠です。
疑問点を確認しなかったり、修正依頼に対して意図を汲み取らない対応をしたりすると、「コミュニケーションを取りにくく、一緒に仕事を進められない人」という印象を与えてしまいます。
AIライターとしてのスキル以前に、社会人としての基本的なコミュニケーション力が問われているのです。



特に、Webライターの仕事はチャットやメールのみでやりとりすることも多いため、テキストで円滑なコミュニケーションを取れる人が重宝されます
連絡を無視する・返信が異常に遅い
応募後や選考時の連絡を無視したり返信が遅かったりすると、採用されにくくなります。
採用担当者にとって最も不安になることは、Webライターと連絡が取れなくなり飛ばれることです。
ディレクターやクライアントは記事の公開スケジュールを決めていることがほとんどであり、返信が遅れたり途切れたりするライターは敬遠されます。
もちろん付き合いが長く信頼関係を構築できている場合や、あらかじめ休みのタイミングを連絡している場合には、返信が遅れても問題とならないことがほとんどです。
しかし、応募段階では採用担当者とあなたの間に信頼関係はないので、できるだけ早く丁寧に返信した方が良いでしょう。
仕事の条件にのみこだわる
仕事の条件のみにこだわりすぎてしまっても、採用されにくくなりますし、応募できる案件も減ってしまう可能性があります。
- 文字単価◯円以上
- ◯◯の仕事は絶対にしたくない
- 納期が◯日以内の案件は対応できない
やみくもに条件を絞り込みすぎたり、条件交渉時に自分の主張ばかりすると、クライアントから「融通がきかなそう」「あまりお願いしにくいタイプ」と判断されるリスクがあります。
また、ここからは私の経験になりますが、相性の良いクライアントを見つけたら仕事の幅を広げていくことで収入を増やせます。
例えば、最初は記事執筆のみだったけど、構成作成や入稿業務を引き受けたり、他のライターさんの記事チェックを担当したりといった具合です。



仕事の幅も広げられますし、クライアントにとってなくてはならない存在になれるはずです
クライアントから新たな業務を依頼されやすくするためにも、仕事を引き受ける条件は自分の心の内にとどめ、基本的には「Web集客についてのお悩み事は何でもご相談ください」といったスタイルで活動するのもおすすめです。
ポートフォリオや実績がない
ポートフォリオや実績を提示できないライターも、採用されにくい傾向があります。
近年では、ライティング業務に応募が殺到することも多く、採用担当者は短期間で大量の応募者の合否を判断しなければなりません。
応募者の実力や経験を手軽に把握するために、ポートフォリオや過去の執筆実績を確認したいと考える担当者も多くいます。
過去の執筆実績をまとめたポートフォリオは必ず用意しておくと良いですし、可能であればサンプル記事や過去に受注した記名記事も用意しておくと良いでしょう。
採用はされるものの継続してもらえないWebライターの特徴
一度は採用されるものの、単発依頼で終わってしまい、継続依頼につながらないといった悩みを聞くこともあります。
採用はされるものの、継続依頼につながらないWebライターの特徴は、主に下記の通りです。
- 修正指示に対応しない
- 納品物の品質にムラがある
- 記事に誤った内容が多い
- 納期を守れない
- メディア全体を見ずに自己流で執筆する
それぞれ詳しく解説していきます。
修正指示に対応しない
修正指示に対応してくれないライターや対応に時間がかかるライターは、継続依頼につながりにくくなります。
ディレクターや編集者からの修正指示は、単なる訂正ではなく、メディアの方向性や読者に合わせるための指導です。
この修正指示に素直に対応できず、自分の書き方を押し通したり、最低限の修正しか行わなかったりすると、仕事を一緒に進めにくいライターと判断されてしまいます。
納品物の品質にムラがある
記事ごとに品質が安定しないWebライターも継続は難しいと判断されやすくなります。
- リサーチが十分な記事と内容が誤った記事が混在する
- 誤字脱字が多いときと少ないときがある
- レギュレーションを守れているときと守れていないときがある
上記のようなムラがあると、ディレクターやクライアントはチェック工数がかかると判断し、契約を打ち切る場合があります。



「この人ならいつでも大丈夫」と信頼してもらえると、毎回仕事を依頼されやすくなります
執筆に生成AIを活用している場合でも、毎回同じ手順でチェック・リライトするルーティンを確立し、品質を一定に保つことが重要です。
記事に誤った内容が多い
記事の内容に誤りが多い場合も、チェック工数がかかるため、依頼を打ち切られやすくなります。
特に、健康や金融など専門性の高いジャンルでは、少しの誤りが記事全体の信頼性を損ないます。
生成AIを使って作成した原稿はもっともらしい情報が含まれているため、そのまま信じて納品すれば誤情報を拡散してしまうリスクがあるので注意しましょう。



記事内容の正確性を担保するには、公式情報や一次資料を必ず確認する習慣が不可欠です
納期を守れない
Webライターにとって納期厳守は、最低限の条件です。
文章の上手い下手を問わず、期限までに記事を提出できないと、その時点で信頼を失ってしまいます。
特に、Webメディアは複数人で記事を制作しているため、1人の遅延が全体の進行を止めてしまう恐れがあります。
どうしても期日に遅れる場合は、事前に連絡して納期の調整を依頼しましょう。



黙って納期を過ぎることは、絶対にやめましょう
メディア全体を見ずに自己流で執筆する
メディアの方向性やトンマナに従わず、自己流で執筆するライターもディレクターやクライアントに嫌がられる恐れがあります。
Webメディアでは一貫性が重視され、トンマナや読者層、SEO戦略などが全体設計に基づいています。
記事単体が良くても、他の記事と整合性が取れていなければメディア全体の価値やブランドイメージが下がってしまいます。



メディア全体のトンマナを揃えるために、語尾の統一や想定読者への語りかけなどルールを設けている場合もあります
ルールが特に設定されていない場合でも、過去に公開された記事を読んで文体やリンク、CTAの挿入方法を揃えておくと良いでしょう。
AIライターの採用についてよくある質問
最後に、AIライターの採用についてよくある質問を回答と共に紹介していきます。
- 生成AIの発展によりWebライターの仕事はなくなりますか?
-
結論から言えば、完全になくなることはないものの単純に記事を執筆する仕事は減少すると予想されます。
ChatGPTをはじめとする生成AIは短時間で大量の文章を作成できるため、既存の情報をまとめ直すだけの記事執筆などは減っていくでしょう。
一方で、信頼性が問われる専門性の高い記事や一次情報が求められる取材記事などの仕事は残り続けるはずです。
- 生成AIに仕事を奪われにくいWebライターの特徴は何ですか?
-
生成AIが普及しても仕事が減りにくいWebライターの特徴は、主に下記の通りです。
- 専門性の高い記事を書けるライター
- 編集力・リサーチ力の高いライター
- 企画力とマーケティング意識のあるライター
生成AIでは書けない記事を書けるライターや、プラスαのスキルを持ったライターは重宝されます。
【まとめ】採用されない状態が続くのであれば仕事の取り組み方を見直しましょう
AIライターとして活動する上で、単にAIを使えるだけでは採用や継続依頼にはつながりません。
クライアントが求めているのは、SEOや検索意図を理解し、正確性・オリジナリティを担保した記事を安定して納品できるライターだからです。
修正対応や納期遵守といった基本を守りつつ、専門性やリサーチ力、編集力を掛け合わせることで、生成AIでは代替できない存在になる必要があります。
生成AIは非常に便利なものですが、あくまで補助ツールであり、ライターが活用していくという意識を持つことが大切です。
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